フロントエンドエンジニアのお仕事をひとことで言うと、Webページをデザインしたり実際に作るというもの。
ほとんどの場合、Web系システムの開発で出てくる用語です。
バックエンドエンジニアが使う人の目に見えない処理を書くのに対して。
フロントエンドエンジニアは、Webページのデザイン・レイアウトという、使う人の目に触れる部分のプログラムを書きます。
例えば、ソシャゲのガチャの抽選する画面そのものを作るのが、フロントエンドエンジニアです。
フロントエンドエンジニアとは、Webページをデザインして実際に作る
フロントエンドエンジニアとは、Webページをデザインして実際に作るエンジニアのことです。
まだピンとこないと思うので、ソシャゲを例に説明します。
フロントエンジニアを例えるなら、ソシャゲの画面のデザイン担当
フロントエンジニアを例えるなら、ソシャゲの画面のデザイン担当です。
例えば、こんな感じの画面があったとして(※架空の画面です)。
ざっくりとした骨組みを決めた後(ここが意外と長かったりする)は、
10周年の10はもっと大きくするべき!
復刻の文字を、ちょっと懐かしい感じにしたいなぁ
みたいなことを決めたり、実際のその画面を作ったりします。
ちなみに、「ガチャる」ボタンを押した後の裏側の処理を書くのは、バックエンドエンジニアです。
プログラミング言語で言えば、Html・CSS・JavaScript
フロントエンドのプログラム言語と言えば、Html・CSS・JavaScriptで、それぞれの特徴は下記のとおりです。
- Html:画面の骨組み、レイアウト
- CSS:色や、パーツの配置などのレイアウトの調整
- JavaScript:画面の動きをコントロールしたり、バックエンドの言語に処理を投げる
「社会人エンジニアはまず初めにどのプログラミング言語を学ぶべき?」でくわしくまとめていますが、Html・CSS・JavaScriptは3つでワンセットのようなもの。
「3つもあって大変」と思うかもですが、意外とコーディングの難易度は、バックエンドと比較すると低めです。
フロントエンドエンジニアになるためには?スクールか、独学か?
フロントエンドエンジニアになるためのスクールは、それほど多くないです。
バックエンドと比べても、独学でどうにかなる部分はあるので、「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン」と「確かな力が身につくJavaScript」の入門書を選ぶか、スクールは、お好みで。
「多少お金がかかってもいいから、一刻も早く!」という人はスクールがおすすめです。
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---|---|---|---|
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料金 | 4週間:174,900円 8週間:229,900円 12週間:284,900円 16週間:339,900円 | 8週間:165,000円 12週間:275,000円 16週間:330,000円 | 12週間:400,000円 |
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評判・口コミを見る | テックアカデミーの評判 | CodeCampの評判 |
フロントエンドエンジニアに向いている人は?
フロントエンドエンジニアに向いている人は、こんな人。
- 発想力:「どんなデザインにするのか?」を決める
- マーケティング力:「どんなデザインがうけがいいのか?」が提案できる
- ヒアリング力:顧客の要望(強調してほしいポイントなど)を把握できる
営業とか企画、広報の仕事をやっていた人は、前職の経験を活かせる可能性が高いと思います。
Html・CSS・JavaScriptが書けるのは通過点で、そこから先の「どんなデザインにするか?」を考えるお仕事をしていく意識を持つと、いい感じです!
バックエンドエンジニアとの違い
フロントエンドエンジニアの対になるのが、バックエンドエンジニア。
※実際には「フロントもバックエンドも両方やります!」的なパターンも多いし、あまり考えすぎないほうがいいかもです。
ただ、「フロント1本でやってく」となると、他のスキルがないと厳しい印象です。
ソシャゲの例で言えば、ガチャるを押した後の、抽選をする処理を書くイメージです。
【関連記事】フロントエンドとバックエンドのエンジニアの違いは?どっちを選ぶのがよいか?
フロントエンドエンジニアとWebデザイナーの違い
フロントエンドエンジニアとWebデザイナーの違いについても触れておきます。
あまり仕事内容に差はない
- フロントエンドエンジニアは、HtmlなりJavaScriptなりで画面をつくる(決定権ない)
- Webデザイナーは、画面レイアウトを決める(決定権ある)
- 両者の違い:Webデザイナーのほうがデザインを決める裁量が大きい
Webデザイナーの方が偉そう?
その通りです。フロントエンドエンジニアが入り口でそこから、Webデザイナーになるイメージ。
ただ、フロントエンドとWebデザイナーを呼び分けてはいるけど、実際の区別はあいまいです。
強いて言えば、Webデザイナーの方がいろんなことを任されていて、フロントエンドは裏方。
「裏方だから、デザイナーのことはノータッチで済む」と考えるのではなく、自分で仕事を取りに行くことが大事なわけで。
○○さんに任せておけば、大丈夫
みたいに、仕事しながら他の人に認められつつ、いつのまにか「Webデザイナー」と呼んでもらえるイメージです。
【関連記事】フロントエンドエンジニアとWebデザイナーの違いは?【決定権の有無】
将来はデザインを決める側に回らないと厳しい
まぁ、感のいい人なら気づいたかもしれないですが、当然いろんなことを任せてもらうべきだし。
「HtmlとCSSとJavaScriptのコーディングができます」という一点のみだと弱くて。
デザインを決める側として、表に出ることはある程度求められるし。
将来的には、「Webデザイナー」と呼んでもらえるようにならないと、厳しいです。
それか、フロントエンドもバックエンドも両方こなせる人になるかです。
【関連記事】フロントエンドエンジニアのつらい点は3つ。最新技術とプレッシャーに追われる
フロントエンドエンジニアの将来性
フロントエンドエンジニアの将来性は、コーダーのままだと低いし、デザイナーになれれば高いです。
- Html・CSS・JavaScriptが書けるのは通過点で、そこで終わると将来性は低い
- 「どんなデザインにするか?」を考えるデザイナーになれれば将来性は高い
「フロントエンドエンジニアの将来性」を「年収」に置き換えたとき。
プログラムの中でも難易度の低いHtmlやJavaScriptのコーディングだけだと、やはり年収は低いです。
「ここのボタンの色は、赤色?それともオレンジ?」みたいなデザインを決める立場だと、年収も高く、それに比例して将来性もあります。
【関連記事】フロントエンドエンジニアの年収は低い?単純なコーダーなら低いが結論
まとめ:フロントエンドエンジニアはWebのレイアウトを決める
話をまとめると、Web(アプリの画面やWebページなど)のレイアウトを決めるのがフロントエンドエンジニア。
プログラミング言語で言えば、Html・CSS・JavaScriptを書くエンジニアだと思ってください。
実際に目に見える部分のプログラミングなので、「もっとこうしてほしい」みたいなことは、お客様からダイレクトに言われやすいし、それに対しては素早い対応が求められます。
コーディングの難易度はバックエンドと比べると低めな分、いかにデザインを決める側に回れるか?の勝負。
営業や広報に近い仕事がやりたい、その経験を活かしたい人向けのエンジニアだと思ってください。
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