Html・CSS・JavaScriptで画面を作って、
タイトルの部分をもっとカッコよく強調
ボタンをもっとクリックされやすいような配置にする
みたいなことをするのがフロントエンドエンジニア。
「フロントエンドエンジニアの年収は低いのか?」という問いに対する答えは、「単純なコーダーであるなら低い」が結論となります。
ここでいう単純なコーダーとは、Html・CSS・JavaScriptを書くだけのプログラマーのこと。
反対に、どんなデザイン/画面レイアウトにするか?を決める立場である、デザイナーであれば、年収は高くなります。それか、バックエンド側の知識も覚えてしまって、「なんでもできるエンジニア」になるか。
稼いでいるエンジニアもいるけど、フロントのコーダーのままだとお給料は望めないです。必ず将来を考えるようにしてください。
フロントエンドエンジニアの年収は低いのか?
フロントエンドエンジニアの年収は低いのか?について、求人サイトの見解を確認します。
求人サイトの見解
フリーランスエージェントのMidWorksによると、下記のように記載されています。
フロントエンドエンジニアの年収相場は経験やスキルによって違ってきますが、目安となっている年収相場は経験1年目が300万円~350万円、2年目が450万円、チームリーダー経験があるような3年目になると550万円~600万円となっています。
「フロントエンドエンジニアの年収を大調査|企業規模別・経験年数別・男女別」より引用
経験10年目以上になると年収相場が800万円となっていて、上場企業などでは年収1,000万円以上も可能です。
また、Acrovisionによると、年収はかなり低めに見積もられています。
同じく「マイナビAGENT」によると、フロントエンドエンジニアの平均年収は385万円です。こちらも、年収は個人によって大きく開きがあります。
「バックエンドエンジニアの年収についての詳細2つ!フロントエンジニアとの違い」より引用
フロントエンドエンジニアの年収もキャリアやスキルに応じた額であり、実績のない若手の収入は多くないと覚悟しておきましょう。
結局どれが本当なのか?
と思った人もいると思いますが、実際のところは、ちゃんとした統計もないので不明です。
ただ、Javaエンジニア(バックエンド)の筆者の経験から、フロントエンドエンジニアについて、少なくとも次の2つのことが言えます。
- 企業規模に比例。とにかく大企業
- 年収は低いわけではないが、格差がわりと大きい
企業規模に比例。とにかく大企業の年収が高い
1つ目は、企業規模に比例。とにかく大企業の年収が高いです。
技術的な話うんぬんよりも、下記の2つのポイントに、かかっています。
- 自社の規模が大きく、取引先から買いたたかれないか?
- クライアントはお金持ちで、Webデザインに予算をかける会社か?
早い話、DeNAとかに就職してしまえば、年収は高くなるのはイメージできるかと。
Webデザインにお金を出してくれるクライアントと、長い付き合いがある企業であれば、年収は高くなります。
年収は低いわけではないが、格差がわりと大きい
フロントエンドエンジニアの年収は低いわけではないし、高いところは高い。格差が大きいです。
ただ、「競争が激しい」というのが、バックエンドエンジニアから見たフロントエンジニアの印象。
【関連記事】フロントエンドとバックエンドのエンジニアの違いは?どっちを選ぶのがよいか?
Html・CSS・JavaScriptは、Javaと比較すると、コーディング量は多くない上に。
企業独自のライブラリ(imartなど)を持っているところも多く、オープンソースとしてBootStrapなどのフレームワークもあるので、難易度はあまり高くないです(とかいいつつ難しいけど)。
企業のイメージが「フロントは簡単」という風になっているので、コーディングだけのフロントエンドエンジニアは、年収は正直、低いです(コーディングだけのバックエンドよりは少なくとも低い)。
フロントから一歩進んで、稼いでいる企業のWebデザイナーと呼ばれる位置に行ければ、年収はかなり高くつきます。
【関連記事】フロントエンドエンジニアとWebデザイナーの違いは?
技術畑の仕事が好きな人は、大変ではあるけどフロントもバックエンドも両方覚えたりもします。
【関連記事】フロントエンドエンジニアのつらい点は3つ。最新技術とプレッシャーに追われる
フロントエンドエンジニアの将来性は?
フロントエンドエンジニアの将来性も、年収と同じ考え方。
コーディングだけを担当するフロントエンドエンジニアの将来性は低いです。
Webデザインが学べるスクールに通って、
Webサイトのレイアウトを作れるようになったから、将来性あるエンジニアだ!
と言う話には、残念ながらなりません。
もう一つ壁を乗り越える必要があって、「どんなWebデザインにするか?」を検討するデザイナーをやる立場になれれば、将来性は高いです。
【関連記事】フロントエンドエンジニアとWebデザイナーの違いは?
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フロントエンドエンジニアで稼ぐには、ポートフォリオが重要
フロントエンドエンジニアで稼ぐためには、ポイントは1つだけ。
1にポートフォリオ、2にポートフォリオ、3、4がなくて、5にポートフォリオです。
スクールの卒業制作は作り直すつもりで
例えば、テックアカデミーかCodecampなどのスクールで、Webデザインを学んだ後は。
卒業制作として、Webサイトを作るか、Webアプリのデザインをすることになります。
ただ、あくまでもスクールで学べるのは「画面レイアウトを作る方法」であって、「合格点になる画面レイアウト」ではありません。
なので、作り直すつもりで思いっきり改良してください。
とにかく提案できること、納得してもらえることが重要
デザインの世界では、とにかく提案できること、納得してもらえることが重要です。
Webサイトであれば、
- 検索ボタンの位置
- ヘッダーの見栄え、メニューの配置
- トップページ、あるいは誘導したいページへの導線
色や配置、ボタンの大きさも含めて、どこかのサイトをマネしながら考えてください。
なんで、XXの部分はこのレイアウト、配色なのですか?
と、だれかに聞かれてもすべて答えられるようにしてください。
それを武器に面接することになるので、納得してもらえるものを作るところがスタートラインです。
最後に
フロントエンドエンジニアは、画面レイアウトのような、目に見える部分を設計・コーディングするので、お客様の評価に直結し(=お金も動き)ます。
コーディングはサクッとすることが求められて、スピード勝負。
立場が上がってくるとコーディングだけでなく、バックエンド側の知識もかじる必要が出てきたり。開発案件の獲得/失注にかかわることも増えてくるので、責任は重いです。
営業や企画、マーケティングにもかかわるスキルが求められることもしばしば。
とはいえ、デザイナー、ディレクターができるレベルのエンジニアになれれば将来性は高いし年収も比例して高くなっていくかと。
まずは、Html・CSS・JavaScriptを学習して、ポートフォリオを徹底的に磨き上げてくださいね!
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